父よ。彼らをお赦しください。
幸田バプテスト教会 牧師 今井勝利
「そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」」
(ルカの福音書 23章34節)
聖書にはイエス・キリストが十字架上で語った言葉が7つ記されています。上記のみことばは、その最初のものです。十字架の苦しみと人々のあざけりの中でイエス・キリストが父なる神に祈った「父よ。彼らをお赦しください。」という言葉から、何が分かるのでしょうか。
■キリストは全ての罪人をあわれんでいる
イエス・キリストが十字架につけられた時、見た目には、十字架上のキリストがあわれで、十字架の下でキリストをあざけっていた人々が勝ち誇っているように見えました。けれどもキリストは、十字架の激しい苦しみの中で、自分をあざ笑う敵のために祈ったのです。
生まれながらの人間は全て、罪の性質を抱えて造り主である神様に背を向けている罪人です。罪は人間を「何をしているのか自分でわからない」状態にしてしまいます。それこそまさにあわれな状態です。イエス・キリストは、今も全ての罪人をあわれんでおられるのです。
■キリストは全ての人の罪を赦したいと望んでいる
この祈りから、イエス・キリストは自分に敵対する人々の罪をも赦したいと望んでおられたことが分かります。
罪には罰が伴います。神様は、罪人を罰する代わりに、罪の無い神の御子キリストを罰することで、キリストを信じる者の罪を赦すことができるようになさいました。それがキリストの十字架の目的です。
キリストは十字架で死んで三日目によみがえりました。罪の罰である死の力に勝利することによって、キリストはご自分が神様であることを証明し、全ての人の罪の赦しの道を開いたのです。
■キリストを救い主と信じた人は全ての罪を赦される
イエス・キリストは罪人の身代りに十字架にかかり、罪人の赦しを望んで祈りましたが、それで自動的に人の罪が赦されるわけではありません。確かに罪の赦しは、全ての人に向けて提供されていますが、それを信仰によって受け入れた人だけが罪を赦されるのです。
十字架で死んで三日目に復活したイエス・キリストを自分の救い主と信じるだけで、誰でもすべての罪を赦されます。
あなたもイエス・キリストを救い主と信じてみませんか。
(2011年4月 礼拝メッセージより)