チベットへ行きたかったがラサで反体制暴動が発生し、日本政府からも渡航自粛勧告が出されていた事から、 チベット・ツアーは企画されなかった。 それでは近くでチベット族の住む地域と言う事で雲南省北部とした。実は、ラサより四川省や雲南省の チベット族の方がチベット族本来の姿を保っているとも聞く。 2月の春節旅行(雲南省の棚田)で一緒になった豊田市出身の上海在住の方も同じ考えで再び一緒になった。 この方とは、この後チョモランマまで旅をする事となった。
麗江は1996年の地震で大きな被害を受けたが、災害復興を観光誘致で進め古城や空港整備がされ 1997年に世界遺産登録、2004年に中国初の世界遺産 テーマパークとして災害復興がなされた。反面、観光客で溢れかえり、夜は上海かと見間違う程の盛り場と なってしまった。ツアーメンバー全員が【危機遺産】だと嘆いた。 ’98年に個人旅行した時とは大違い。当時は古城の中にも生活をする住民の裏通りがあり、近隣の農夫が 休日に町に出てきたと言う風情が見られた。 中国人には夜でも大都市と同じ様に遊べ便利で素晴らしい場所と考えられている様だが。 それに反し、香格里拉はまだまだ訪れる人は少ない様だ。徳欽県までの山越え谷越えの自然とそこに住む チベット族の暮らしをかいま見、最後に梅里雪山を仰ぐと、 ”桃源郷・シャングリラ”を実感できた。